サイダス の 吉田真吾(@yoshidashingo)です。
8/20(火)〜8/23(金)にシアトルで開催された AWS Developer Influencer Summit & Serverless Hero Summit に参加してきました。
AWSヒーローとは
オンライン、オフラインでコミュニティにさまざまな知見を共有しているAWSユーザーに対して送られるアワードプログラムです。
AWS Serverless Hero とは
サーバーレスの世界的なコミュニティで言うと、さまざまな書籍を刊行してサーバーレスを実際に広めていっている人や、各国でコミュニティを作ってMeetupやカンファレンスを開催している流れがここ数年で爆発的に増えました。そんな「知見を共有している人」「コミュニティをドライブしている人」「Thought Leader (サーバーレスはどうあるべきで、どういう製品でどうアーキテクティングすべきかを広く意見を発言しており、一定の評価を得ている人)」として、現在世界で 16名 がAWSサーバーレスヒーローとして認定されています。
私も光栄にもそのうちの1人として認定いただいてますが、他の15名は本当に本当に素晴らしい、僕にとっても憧れのヒーローたちです。
このイベントはなに?
今年から始まった、AWSヒーローが一同に会して交流を深め、今後のロードマップを聞いたり、AWSにフィードバックや要望をしたりする会です。今回は特にAWSヒーローのカテゴリの中でもソリューションカットなヒーローだけ集まって実現したようです。
初めてのイベント開催にもかかわらず、終始パワフルに、一筋縄でいかない人たち(サーバーレスヒーロー)を束ねて盛り上げてくれた Rebecca さん(サーバーレスヒーローのプログラムマネージャー)は本当にパワフルで気さくで面倒見がよくて最高の方でした。
1日目/2日目が AWS Developer Influencer Summit 3日目/4日目が Serverless Hero Summit でした。
当日のTwitterの様子
まとめておきました。
特によかった点
AWS re:Invent ではもう規模が大きすぎ、各ヒーローたちがそこでしっかり一同に会して時間を取るのはほぼ不可能になっています。そんなヒーローが何時間もかけてフィードバック、あるいはもっとサーバーレスを普及するためにどんな工夫ができるだろうかなどたくさんのトピックを討論でき、非常に楽しかったです。
The Spheres
今回、2012年、2013年ぶりのシアトルで、アマゾン本社の様子もガラッと変わっていたのですが、特に変わっていたのがアマゾン本社、通称DAY1ビルディングの隣にできていた「The Spheres」と「Amazon Go」でした。
初日の終わりにThe Spheresのルーフトップでネットワーキングイベントをし、たくさんのヒーローたちと交流したり、日本人のコンテナヒーローである九岡さんとも久しぶりにお会いしました。うちのアプリケーションもコンテナを使ってますが、その上手な使い方に関して知見が得られてよかったです。
なお、DAY1ビルのほうも以前よりも各部屋の内装が綺麗になり、中のカフェテリアも充実し、犬を連れて出勤している従業員もたくさん見かけるようになっていました。
Computer Museum
2日目の終わりにはシアトルのコンピューターミュージアムで送別会をやりました。サンフランシスコよりも所蔵物が多く、CRAY-1やさまざまなホストコンピューター、また時代ごとの考証を据えた展示がさまざまあり、サーバーレスの世界にいるけど、裏側にはたくさんのサーバーがあり、かつそれらにはさまざまな人たちの情熱の歴史があるなぁと感慨に浸ってたりしました。
Twitchチャレンジで優勝した
3日目は正直何をやるのかいまいちよくわからないタイムラインが提示されていたのですが、つまりAWSが運営するTwitchチャネルにおいて、各ヒーローたちが4チームに分かれて対戦を実況しようという企画でした。
正直ビビりましたね。アーカイブ公開もされちゃうものが生配信で実力を丸裸にされちゃうわけですし。
内容は上記アーカイブのとおり、提示されたシナリオに沿ったアプリケーションの構築を、追加で提示される制約をかいくぐりながら実現し、そのアーキテクチャの優劣(そもそもちゃんと動くように)を投票で決する、しかも2時間で。という非常に厳しいものでした。
完全にチームメイトの Chris Munns、Alex Casalboni、Michael Hartのおかげで優勝できました。
re:Inventでも国内でもGame DayやDeepRacer Leagueなどのチャレンジがあると毎回楽しんで参加させてもらってますが、今回もこうやって実際にその場でお題に対して短時間に集中して取り組むというのは非常に有意義だなと感じました。とてもとても楽しかったです。
その他
その他、参加してよかった点などなど
シアトル
直行便で行けるので楽。ラスベガスよりも楽。アクティビティがあまり多くないので遊び半分だといまいちだろうけど、とにかくこういうイベントは直行便で行けるとこがありがたい。
英語の話
昔からあまり英語をわざわざ勉強せずにとにかく目的の達成に十分な範囲なレベル感なので、今回ディベートやひたすら飲みまくるような場面ではちょっとコンプレックスだった。ブース出展したり、仕事を円滑に進めるって程度なら十分なのだけど、思ったことをすぐに全部伝えきるというのには足りなかった。費用対効果を考えると今からもっと取り組むべきかどうかは検討事項。
ナイスガイであれという話
それにしてもアマゾニアンもヒーローたちも全員ナイスガイ。ちょっと前から思ってることとして、海外の一流エンジニア、だいたいナイスガイなのね。そういうのを上まって余りある人もいるんだろうけど。お互いを全力でサポートして、気にかけてあげて、話を聞いてくれて。なので彼らといて議論する時間、だらだらと何時間も飲み続けてる時間すべてが楽しかったという、結構最近稀に見る場所だったなと感じました。帰りは本当に離れがたかったし。
ディベートについて
立ち話も含めてさまざまな場所で、さまざまなトピックで討論をしたのですが、ファシリテーションを専門的に学んでいた自分からしても、多くの人がディベートに慣れていました。トピックの投げ方、一発目の意見の出し方、遮らずかつ違った視点を加える意見を素早く差し込むこと、議論を整理して意見を付け加えること。そういう意味で、普段の組織の運営においてもおそらく重要な役割を担っているだろう彼らとの議論はどれも非常に有意義に展開されてよかったです。
まとめ
ということで、今後も自分は自分でできる限りいろいろなことに貢献していきたいと、あらためてモチベートされました。
Thank you AWS Cloud and all Serverless Heroes. Especially, thank you Rebecca, I appreciate your really really great job. You made me a hero.