書籍「AWSによるサーバーレスアーキテクチャ」を監修しました

セクションナイン吉田真吾@yoshidashingo)です。

昨年のServerlessconf Tokyo 2017 において、 Peter Sbarski が司会進行をした動画サイトをサーバーレスで構築するワークショップが非常に好評でした。

togetter.com

そのワークショップ資料を元ネタとして書籍になった「Serverless Architectures on AWS」がこのたび日本語に翻訳されて翔泳社さんから出版されるということで監修を担当しました。

www.shoeisha.co.jp

原書と同じくすべてのソースコードはこちらにあるものを利用してください。

github.com

おすすめポイント

  • オンラインでAWS資格の勉強ができるA Cloud Guruの基礎となっている仕組みを自分で作れるようになります。題材が面白いです。
  • ワークショップのときよりも解説が盛りだくさんになっています。AWSやAuth0、Firebaseはたまたま用事がなくて触ったことがないような人でもこの本を読みながらであれば使い始めることができます。

気をつけるべきポイント

  • 付録B(Appendix.B)は付録というより「セットアップ編」なのですが、今回教材となっている動画シェアサイトのアプリケーションの一部のセットアップも含むため、読み飛ばさずにちゃんとやりましょう。
  • Auth0のDelegation Tokensは現在非推奨になっていますが、OpenID Connectによる再実装は原著と大幅にずれてしまうために断念しました。今後どこかのタイミングで出版社側のウェブサイトなどでOIDCで再実装する解説を掲載するかもしれません。
  • GUI画面は変わってしまう可能性がありますが、慌てずに
    • AWS LambdaやFirebaseが特になんですが、ほぼすべて日本語版コンソールを撮り直したのですが、その監修途中でも画面がアップデートされたので、何度か撮り直しました。なので、皆さんが手元で触ってみるときにコンソールが少しずつ良くなっていく可能性がありますが、慌てずに、本で説明している操作の流れと同様の操作方法を新しい画面のガイダンスに沿って実践しましょう。

サーバーレスアーキテクチャを構成するたくさんのクラウド事業者やコンポーネントとなるSaaSサービスは日々進化しているので、より便利でリッチな機能が、より簡単に組み込めるようになってくると思います。

ひととおりやってみると、サーバーレスアーキテクチャでシステムを組むことによる便利さや今までとの違い、自分のシステムで採用する場合の注意点などの新しい発見ができると思います。楽しんでみてください。