cloudpackエバンジェリストの吉田真吾(@yoshidashingo)です。
AWS re:Invent で技術的な話題が多いなか、ちょっと息抜きなエントリーです。
MGM Grand で Cirque Du Soleil の KÀ を観てきました。
KÀ とは
世界中から集まったアーティスト80名から構成される(今日は70名くらいでした)MGM Grandに常設されたシルクドソレイユの舞台です。
コンセプトは「愛する出会いや衝突。KÀという、炎のもつ合体や分割、破壊や照らし出す性質という二面性を通じた、若い男と若い女の時代の到来」というものです。
きっと一度でも見たことがある方なら納得されるのではないでしょうか。
KÀ by Cirque du Soleil - Official Trailer - YouTube
ストーリー
物語はとある中世の西アジアのように見える地域(おそらく実在しない言語を話している)における、2つの部族により運命を左右される男女の数奇なストーリーを鮮やかに描いた舞台です。
ストーリーは、男女の出会い、運命によって引き裂かれ囚われ、冒険をする姿を、様々な舞台セットが転回されながら進んでいきます。
MGM Grandの常設ステージで開催されているため、客席を含めた会場全体が物語の雰囲気に統一されて演者も会場内を駆け回っており、始まってすぐに観客は物語の世界に引き込まれます。
(始まってすぐに携帯やカメラでの撮影を禁止するためにサクラによる演出がされるのですが、そこも非常に上手いです)
技術と芸術の融合
シルクドソレイユで、時代がオリエンタルな舞台なので、マーシャルアーツやカポエィラを取り入れた構成なのですが、演者の技以外にもこの舞台では、演出上様々な大掛かりな舞台技術が使われています。
あるときは「床」である舞台がせり上がり「壁」になる。
そしてその「壁」が3Dマッピングで「崖」になる、といった具合。
常設ステージならではの技術と芸術の融合を目の当たりにすることができます。
リアル
これだけAV技術が発展した中でも、目の前でリアルに作り上げられる芸術というのには非常に大きい意味と感動を味わいました。何が良かったかというと、KÀ の舞台では「観客の手が届きそうな同じ空間に浮かび上がる鮮やかな景色」「ストーリーを解釈して反芻する時間」というのを丁寧に作り込んでるからだろうなと感じました。
その場でなければ感じることができない「鮮やかさ」「ストーリー」というのが、リアルな感動を産み出すポイントなのだろうと思いました。
そして、技術者である自分を振り返り、技術と芸術の融合について深く感慨を得ることができて本当に良かったと思いました。
さいごに
物語の終盤、最も山場である部分の演出があれ?という点がありましたが、以下のような出来事があったからなのだと後で知りました。
そうか、最後のとこのあれはこれだったからか/29年の歴史で初…シルク・ドゥ・ソレイユで起こった悲劇の死亡事故 http://t.co/qHIeRumOEf
— Shingo(吉田真吾) (@yoshidashingo) 2014年11月13日