エンタープライズ分野でのクラウドの活用の広がりかた
調査系のデータをいくつか見ると、国内のエンタープライズ分野における今後のクラウド活用でもっとも伸びるのは「情報系システム」です。情報系システムといえば営業支援システム(Salesforceとか)や業務システム(メールやファイルサーバー)など、最近クラウドへの移行が急速に進んでいます。
また、基幹システムと連携してる情報系システムと言えば、CRMやリスクシミュレーションのような情報解析基盤、帳票データを作成する各種システムだったりします(業務によってもっと色々あると思います)が、ここらへんでクラウドを活用するって話になると、データの格納場所の話や伝送方法が課題になってきます。
今のところ基幹システムのクラウド需要はかなり限定的(※)なので、基幹システムはオンプレミスに残しつつ、情報系システムをクラウド基盤側に出そうという動きが多いです。ということで情報系システムをクラウドに切り出すための「伝送路」と「データの格納場所」が課題です。
※基幹システムにおいてはクラウドに移行するメリットが見いだしにくいという要因はあるはず。
伝送路
今のところクラウド側に伝送するための専用接続ソリューションや、WAN最適化などの転送制御ソフトを利用したソリューションがたくさんあります。専用線のコストが高い点から、広域イーサーを使う場合も多いと思う。
AWS Direct Connect(AWS クラウドとの専用線接続サービス) | アマゾン ウェブ サービス (AWS 日本語)
CloudOpt | Data Acceleration Service - AWS, Rackspace, Azure, Google
FlyData for Amazon Redshift - Hapyrus
fluent/fluent-plugin-s3 · GitHub
Whitewater ファミリーの概要 - リバーベッドテクノロジー
データの格納場所
- 要件的にクラウド事業者が提供するストレージで満たせる→リアルタイム/毎時/日次でクラウド上のストレージに伝送。
- 要件的にクラウド事業者が提供するストレージで満たせない→アプライアンス製品を買ってコロケーションする。
アプライアンス製品の話はあまりよく知らないので別途ちょっと調べようかなと思う。
クラウド化にあたってどうやって離陸しようか
- 情報系システムの処理能力向上
- 基幹系システムの負荷軽減(クラウドへのオフロード)
- DR対策のバックアップ目的
- コスト削減
そろそろそういう案件がやりたいと思ってる今日この頃。