JAWS DAYS 2016でThe AWS Japan Mafiaトークセッションやってきた #jawsdays #jawsug

どうも、セクションナイン吉田真吾@yoshidashingo)です。

先週土曜日に開催されたJAWS DAYS 2016は参加者1100人以上で非常に盛り上がりました。その中で私はメインのトラックを使い「The AWS Japan Mafiaトークセッション」というのを担当しました。

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The AWS Japan Mafiaトークセッション

「The AWS Japan Mafia」というのはスタートアップ向けのメディアをやっているbridgeさんがMobingiのシードラウンドの調達の記事の際に、AWS(やそのパートナー)を卒業して新しいチャレンジをする人たちを指して呼称したもので、まあ結構ネタ的な要素が多いものなのですが、巷でみんな話題にしてくれたものですし、ここに乗っているより多くの人たちが最近新しいチャレンジを開始しているという実感もあり、真面目にそこらへん深堀りしてみようかという流れでトークセッションの依頼をお受けしたという経緯でした。

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テーマはAWS=エコシステム

私の意図は「AWSはもはやユーザー企業やパートナーも含めたエコシステムである」という文脈であり、「エコシステムを理解して、キャリアもちょっと考えてみませんか」という提案でした。

なので辞めた人にフォーカスするだけでなく「新たにAWSの中でチャレンジする人たち」や「パートナーとしてチャレンジする人たち」が増えていることも押さえたうえで、話を進めていきました。

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四者四様

参加者はこんな感じ f:id:yoshidashingo:20160314101219j:plain f:id:yoshidashingo:20160314101236j:plain f:id:yoshidashingo:20160314100519j:plain f:id:yoshidashingo:20160314101254j:plain

で、当日の様子はこんな感じ(安川さん写真ありがとうございます) f:id:yoshidashingo:20160314102254j:plain

トークテーマ

トークテーマは今チャレンジしている技術の話や、採用の話、AWSでの年収の話など多岐に渡りました。

  • 今なにやってる?AWSをどう使ってる?

  • AWSで働いてよかったこと

おたよりコーナー

  • 「AWS内で何かとキャラが立っていた御三方に質問です。僕はどうすればAWSでキャラが立つでしょうか。」→得意領域の見つけ方

  • 「お客様からのリクエストで、思わず「これはないわーwwww」と思ったものを可能な範囲で教えてください!」→AWSユーザーの求めるものの変化
  • 「AWSの年収を教えて下さい」→お金の話

  • 「いま(転職後)苦労していることを教えてください」→マーケットの話、技術の話、チームビルディングの話

  • 「前職を退職するに至った経緯をふんわりと教えて下さい」→キャリアのインスピレーションを得る方法

時間がいくらあってもまだまだ話せそうな感じで盛り上がったのでとてもよかったです。

聞いていた皆さんの感想もお聞きしたいです!

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これをきっかけにして、自分のキャリアパス、AWSJやパートナー、活用しているユーザー企業へのキャリアチェンジなどについて考えてくれる人が増えると嬉しいです。

特にエージェントなどをやってるわけではないですが、自分のキャリアについて話を聞いてみたいという人がいれば、僕でよければメシ代だけで相談に乗ります。

ちょっとやらしいけど最後に参加者の採用情報も載せておこうかな↓

  • AWS

キャリア採用 | AWS Japan Recruitment

  • SORACOM

現在採用広報は行ってないみたいなので興味があれば直接中の人に聞いてみるとよいでしょう

  • Hortonworks

http://jp.hortonworks.com/careers/jp.hortonworks.com

  • Mobingi

mobingi.hatenablog.com

先週のAWS関連ブログ 〜3/13(日) - AWS10周年やJAWS DAYS 2016の話

どうも、セクションナイン吉田真吾@yoshidashingo)です。

先週の話題は「AWS10周年」「JAWS DAYS 2016」といったイベント尽くしといった感じでしたね。

AWS公式

0. AWSの10年に学ぶ10の教訓

  1. 常に進化可能なシステムを作る
    • 何年経ってもサービス停止なく継続的な改善ができる仕組みになっていないといけない
  2. 予期しないことが起きることを予期しておく
    • 障害は必ず発生するので、影響範囲を最小化して管理できるようにしておく必要がある
  3. フレームワークではなくプリミティブにしておく
    • 顧客が組み合わせて利用できるようにプリミティブにしておく
  4. 鍵は自動化
    • 管理APIを用意して、信頼性、パフォーマンス、スケーラビリティに応えることができるようにしておく
  5. APIは永遠
    • 顧客がAPIを組み込んで使い始めると(そのIFの)変更はほぼ不可能になる
  6. リソース使用状況を常に把握する
    • 薄利多売なビジネスを行うためには常にこれを把握し適切なリソースを調整しておく必要がある
  7. 起ち上がりからセキュリティを作り込む
    • データセンターの地盤が固いかどうか調べる段階からセキュリティについては統合アプローチをする必要がある
  8. 暗号化は第1級市民
    • 顧客保護のために最もプライオリティの高い事項
  9. ネットワークの重要性
    • さまざまなワークロードを持つ顧客が乗っても違いに影響を与えないように、データセンター内での配置など独特な作り込みが行われ、VM単位で制御がされている状態にある
  10. 門番は要らない
    • AWSだけですべてを実現するのではなく、たくさんの重要なパートナーがAWS上でのインテグレーションをサポートするサービスを提供している

より詳細は原文をあたってみてください。

10 Lessons from 10 Years of Amazon Web Services | All Things Distributed

1. 【新機能】AWS CodeCommit にリポジトリ トリガーが追加されました

  • CodeCommitにトリガーが仕込めるようになったので、これを用いてSNSのトピックに通知したり、Lambdaファンクションを動かしてリリースを行ったりできるようになった。

aws.typepad.com aws.typepad.com

2. Redshiftアップデート:テーブル単位でのリストアが可能に

  • スナップショットからクラスター単位でのリストアしかできなかったのが、テーブル単位でのリストアが可能。
  • (RDSもRedshiftも同じだが)リストア作業は元のクラスタに戻すわけではなく、新しいクラスタを構築してそこに選択したデータをリストアするので、オペレーション的にはリストア後にアプリからの接続先の切り替え(内部DNSの切り替えやアプリ側の接続情報の設定ファイル更新)にも留意すること。 ←ここは完全に間違いでした。マニュアルの「Restoring a Table from a Snapshot」にあるとおり「注意点としては、テーブルのリストアは稼動しているクラスターから取得したスナップショットを同じクラスターに戻す場合にのみ利用できるという事です。」とのことで確認してみたところ、「同一クラスターに」「(元のテーブルが存在している場合は)別テーブル名で」リストアが可能。また存在しないスキーマを生成してリストアすることはできない。ということになりました。ご指摘ありがとうございました。

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aws.typepad.com

3. GameLiftがアジア(東京リージョン)とヨーロッパに拡大し、Auto-Scaling機能を追加しました。

  • タイトルのとおり

aws.typepad.com

4. A Decade of Innovation ~ イノベーション10年の軌跡

  • AWSのサービスの設計の中核を担っているJames Hamilton氏によるエントリーの邦訳
  • 2006年3月14日にAmazon S3がローンチしてから丸10年で、自分のキャリア(AWSと出会って2008年に入社)やAWSの10年のリリース履歴を振り返っている。

aws.typepad.com www.publickey1.jp

5. AWSクイックスタートリファレンスデプロイ:Microsoft Active Directory ドメインサービス

  • AWSでActive Directoryの考慮事項や設定手順を記載したクイックスタートデプロイガイド(日本語版)がリリースされている。

aws.typepad.com

http://d0.awsstatic.com/International/ja_JP/Whitepapers/Microsoft_Active_Directory_Quick_Start.pdf

6. Amazon ElastiCache now supports Memcached Auto-Discovery for PHP 7

  • ElastiCache MemcachedクライアントがPHP7でのAuto-Discoveryに対応した。

Amazon ElastiCache now supports Memcached Auto-Discovery for PHP 7

7. Amazon CloudWatch Logs adds AWS CloudTrail support and new Amazon CloudWatch Metrics

  • CloudWatch LogsがCloudTrailに対応した。APIコール履歴の検索性が高まる。
  • また、CloudWatchのメトリクスをCloudWatch Logsに連携できるようにもなった。

Amazon CloudWatch Logs adds AWS CloudTrail support and new Amazon CloudWatch Metrics

JAWS DAYS 2016

8. 年に一度、コミュニティ主体のベンダーイベントがある意味

これは以下を読めば全部書いてありますわ。大谷イビサさんはコミュニティが牽引するエンジニアのエコシステムについて長く見てきて、JAWS-UGの文化についても3年前から色々な角度で切り取り、検証してくれており、彼にしか書けないとても貴重な記事をいくつも書いてくれています。

ascii.jp

発表資料

9. 東北の石澤くん

  • LambdaとS3でチェーンしてバッチ処理をした話

JAWS DAYS 2016で発表してきた

10. 来栖川電算の足立さん

  • 「Cognito でお手軽クラウドソーシング」した話。
  • 東北で雇用している人たちに入力業務を行ってもらうアプリを使ってもらっているが、そのID管理およびIDにひもづく様々な管理をサーバーレスで行うためにCognito Identityを利用している。

Kurusugawa

www.slideshare.net

11. クラメソ植木さん

  • オペ部でのLambda導入事例、チケット処理をイベント駆動で処理。

dev.classmethod.jp

www.slideshare.net

12. AWSJ西谷さん

  • 実践的なつまづきどころが詰まっているので、使うときは必ず一読しておきたい資料。

keisuke69.hatenablog.jp

www.slideshare.net

qiita.com

qiita.com

13. ファーストリテイリング Keito Fukudaさん

  • ビジネスの変化に対してITシステムの境界が合わなくなっており、FRではAPI化を推進した。
  • ビジネス側の従業員にもAWS教育を行い、AWSの管理も彼らができるようにしたり、その監査をしっかり行ったり、運用やコスト最適化についても自動化したり、組織のニーズにとても合ったノウハウを詰め込んだシステムになっている

https://speakerdeck.com/fastretailing/jaws-days-2016-microservice-at-fast-retailingspeakerdeck.com

14. AMIMOTO 堀家さん

  • CMSにサーバーレスアーキテクチャで「全文検索機能」や「可視化ダッシュボード」や「レコメンド機能」を組み込む話

speakerdeck.com

15. The AWS Japan Mafiaトークセッション

  • 進行役としても非常に楽しかったです

yoshidashingo.hatenablog.com

16. Increments 及川さん

  • 及川さんのキャリアの話から、なぜ情報共有が必要なのか、どういったプロセスを追って行われるべきかという話
  • ※以下は当日の資料ではないけどほぼこの内容だった

www.slideshare.net

他にもたくさんあったと思いますがいちおこのへんで

その他

17. AlphaGo

  • Googleが500億で買収したDeepMindを用いた囲碁ソフトとプロの5戦の対決
  • AlphaGoが3連勝し、起死回生でプロが1勝巻き返したのが現在。明日最終戦。

gigazine.net

18. Retty tech Cafe #5

  • メルカリさんのSREの話など
  • メルカリでは多彩なツールを使いこなしてグローバルなインフラを継続的に改善していることがわかる

kentana20.hatenablog.com

speakerdeck.com

ということで今週は以上です。

AWSマネジメントコンソールへのログインをZapierでSlackに通知する

どうも、セクションナイン吉田真吾@yoshidashingo)です。

ZapierはBasicプラン以上に登録するとLambdaやDynamoDB、CloudFrontといったAWSサービスを含む「Premium Apps」が使えるようになります。

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まずは手始めに簡単そうな「AWSマネジメントコンソールのログイン→Slack通知」をやってみます。

AWSの設定

1. AWSマネジメントコンソールへのログインをSNSに通知する

  • 1-1. CloudTrailをONにして、「US-EastのAPIコール」を取っておく。(全リージョンで取っておくこと推奨。AMCログインだけならus-eastだけでもいいけど)
  • 1-2. Amazon SNSのトピックを作成しておく。
  • 1-3. CloudWatch EventでAMCへのログインイベントをSNSのトピックに飛ばす。

細かい手順は以下を参照。

dev.classmethod.jp

2. Zapier用のIAMユーザーを作りCredentialを発行しておく

  • 2-1. IAMマネジメントコンソールでIAMユーザーを作る。
  • 2-2. 作ったIAMユーザーに必要なポリシーを設定する。
    • 今回に限って言えば「Amazon SNS Full Access」でよいでしょう(Get, List だけだとダメ)
  • 2-3. 作ったIAMユーザーのCredentialをダウンロードする。

Zapierの設定

3. 準備

  • 3-1. Basicプラン以上にアップグレードする。
  • 3-2. 「アカウントアイコン」→「Connected Accounts」でAmazon SNSを選択し、「us-east」を選択し、Credentialを入力して接続する。

4. Zapの作成

  • 4-1. 「Make a Zap!」押下
  • 4-2. TRIGGER設定
    • 「Amazon SNS」を選択
    • 「New JSON Message」を選択
    • 「1-3. のSNSトピック」を選択
  • 4-3. ACTION設定
    • 「Slack」を選択
    • 「Send Channel Message」を選択
    • Slackのチームアカウントを選択する
    • botにつぶやかせるチャンネルやメッセージ、アイコンなどその他細かい点を設定する

※ SNSのトピックを作成してから一回以上AWSマネジメントコンソールにログインしてトピックにデータがあれば、以下のような属性と直前のデータの内容をフェッチしてくれるので設定が楽です。

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以上、サクッと使えてとてもいいですね。