セクションナイン の 吉田真吾(@yoshidashingo)です。
先週までの暑さがウソのように急激に気温が下がってきました。短い秋を迎え、季節はどんどん移り変わっていくものです。私はまたひとつ歳を重ねました。もうめでたい歳でもないですがワクワクできることを続けていきたいですね。
それでは行ってみましょう。
- AWS公式
- 1. EC2のX1インスタンスにx1.16xlargeが登場
- 2. Snowball HDFS のインポート
- 3. IPv6 サポートの更新 – CloudFront、WAF、S3 Transfer Acceleration
- 4. 新しい collectd の CloudWatch プラグイン
- 5. AWS Lambda と Amazon API Gateway で Express アプリケーションを実行
- 6. EC2 リザーブドインスタンスの更新 – Convertible RI とリージョン単位の利点
- 7. Amazon EC2 の新しい P2 インスタンスタイプ – 最大 16 GPU
- 8. Amazon Redshiftがタイムスタンプでローカルタイムゾーンをサポートするデータタイプをサポート
- ServerlessConf Tokyo
- キーノート
- Serverless with a native application for Newspass
- IBM Bluemix OpenWhisk: Serverless Conference 2016, Tokyo, Japan: The Future of Cloud Programming
- Unlimited Frameworks
- Firebase を使った Web アプリケーション開発
- サーバレスとマイクロサービスで変わるゲームサーバ開発
- Operability in Serverless Environments
- Serverless Patterns with Azure Functions
- IoT/GPSトラッキングプラットフォームがサーバレスだからこそ2ヶ月で構築できた話
- Disrupting old business models: the story of a serverless startup
- 紙面ビューアーを支えるサーバーレスアーキテクチャ
- Building Serverless Machine Learning Models in the Cloud
- using MQTT, we can make our apps SERVERLESS. but...
- WordPress shift Serverless. ~ ServerlessアーキテクチャはWordPressの何を解決したのか ~
- Realmで実現するサーバーレスアプリケーション
- A Cloud GuruのRyanの感想ブログ
- Serverless Geeks Panel
AWS公式
1. EC2のX1インスタンスにx1.16xlargeが登場
- 既存のx1.32xlargeより1サイズ下のインスタンスのx1.16xlargeがローンチした。
- X1はCPUに「Intel Xeon E7 8880 v3 (Haswell)」を2つ搭載し、64 vCPU、976 GiBのメモリと、1 x 1,920 GB SSDストレージを搭載しており、SAP HANAのようなインメモリデータベースの稼働などに2TBまでメモリは使わないワークロードをこなすインスタンスとして適している。
- オンデマンド/スポット/RIで、東京リージョンを含む複数のリージョンに対応している。
2. Snowball HDFS のインポート
- HDFS上にホストしているデータを直接クライアントで指定してImport/Export Snowballにコピーできるようになった。
リンク:Snowball HDFS のインポート | Amazon Web Services ブログ リンク:Announcing the Hadoop Distributed File System Support for AWS Import/Export Snowball
3. IPv6 サポートの更新 – CloudFront、WAF、S3 Transfer Acceleration
- S3についでCloudFront(エッジロケーションも含む)、WAF、S3転送高速化にもIPv6対応した。
リンク:IPv6 サポートの更新 – CloudFront、WAF、S3 Transfer Acceleration | Amazon Web Services ブログ リンク:Announcing Internet Protocol Version 6 (IPv6) support for Amazon CloudFront, AWS WAF, and Amazon S3 Transfer Acceleration
4. 新しい collectd の CloudWatch プラグイン
- collectdとCloudWatchプラグインをもちいることで、今までトラックできていなかったマシンのメモリ状態やミドルウェアのログなどを収集してCloudWatchのカスタムメトリクスとして見られるようになった。
リンク:新しい collectd の CloudWatch プラグイン | Amazon Web Services ブログ リンク:Amazon CloudWatch Releases CloudWatch collectd Plugin
5. AWS Lambda と Amazon API Gateway で Express アプリケーションを実行
- Express(Node.jsフレームワーク)アプリケーションをAPI Gateway+Lambdaで稼働させるためのパッケージを公開
- 手元にコンフィグを生成してデプロイするところまで対応されており、マイグレーションの手順も記載されている。
リンク:AWS Lambda と Amazon API Gateway で Express アプリケーションを実行 | Amazon Web Services ブログ リンク:Introducing a Node.js Library for Porting Express Applications to Amazon API Gateway and AWS Lambda
6. EC2 リザーブドインスタンスの更新 – Convertible RI とリージョン単位の利点
- AZ固定ではない(いずれかのAZのインスタンスに割引が適用される)RIが追加された。従来どおりのAZ固定のものもあり、こちらは引き続きキャパシティの予約(確実にこのRI分は起動できる)がされる。
- Convertible RIといって、無料で別の組合せのインスタンスファミリーやより新しい世代のインスタンスファミリーに無料で変更できるRIが追加された。
リンク:EC2 リザーブドインスタンスの更新 – Convertible RI とリージョン単位の利点 | Amazon Web Services ブログ
7. Amazon EC2 の新しい P2 インスタンスタイプ – 最大 16 GPU
- G2インスタンスのより新しい世代であるP2世代のインスタンスファミリーがローンチした。
リンク:Amazon EC2 の新しい P2 インスタンスタイプ – 最大 16 GPU | Amazon Web Services ブログ
8. Amazon Redshiftがタイムスタンプでローカルタイムゾーンをサポートするデータタイプをサポート
- TIMESTAMPTZ というカラムのデータタイプをサポートした
- COPYコマンドのデフォルトではUTCに変換して取り込むので、表示の際にセッション/ユーザー/接続単位レベルでタイムゾーンをセットすればそれに合わせた表示になる。
リンク:Amazon Redshift introduces new data type to support time zones in time stamps
ServerlessConf Tokyo
今回は10/1(土)に開催された ServerlessConf Tokyo のスライドを一覧にしておこうと思います。
キーノート
- AWSのOlyからはAWSが提供するServerless Computing Platformの話と、Alexa(中身のAlexa Skill SetsはLambdaで動作している)のデモ。
www.slideshare.net
Serverless with a native application for Newspass
- Gunosyの松本さんからニュースパスでのモバイル開発をサーバーレスにした背景とハマったポイントなどの共有
IBM Bluemix OpenWhisk: Serverless Conference 2016, Tokyo, Japan: The Future of Cloud Programming
- AndreasからはBlueMixのイベントアクションプラットフォームであるOpenWhiskの話。非常にテクニカルな中身を披露しています。
- 彼らは驚くほど前のめりに開発を進め、フィードバックを取り込んでます。
Unlimited Frameworks
- サーバーレスな開発にかかせないフレームワークの話
- サーバーワークスさん、次回のスポンサーお待ちしています。
www.slideshare.net blog.serverworks.co.jp yoshidashingo.hatenablog.com
Firebase を使った Web アプリケーション開発
- 今回「BaaSはサーバーレスなのか?」という論争を巻き起こしたラインナップのこちらですが、Firebase限定でオーダーしたのは私です。サーバーレスな開発の目的と照らし合わせると現在のServerlessブームのきっかけであるFaaSのみでなく、Functional SaaSまで含めてServerlessなプラットフォームであるという見方が私の見方です。ただし、現状ここの合意形成などは欧米の議論に量的質的に圧倒的に不足しているためまずは今回のカンファレンスではFaaSが大勢になるだろうというのは想定の範囲でした。ただしそれに対する楔としてFirebaseの話をしてくれたきはるさんと、Realmの話をしてくれた岸川さんにとても感謝しています。
- なんにせよFirebaseはいろいろと便利ですよね。
- Googleさん、次回のスポンサーお待ちしております。
speakerdeck.com yoshidashingo.hatenablog.com
サーバレスとマイクロサービスで変わるゲームサーバ開発
- FaaSであるLambdaやAPI Gatewayを駆使してFunctional SaaSを今後展開していこうというGS2の丹羽さんからは彼が目指しているゲームサーバーをサーバーレスで構築し、サーバーレスで提供するという世界の話。
- 今後彼といくつかのイベントで一緒に登壇することが増えるのでそのサービスの成長に今後も要チェックです。
speakerdeck.com gs2.hatenablog.com yoshidashingo.hatenablog.com
Operability in Serverless Environments
- コンウェイの法則よろしく、サーバーレスアプリケーションも組織の形により負債化するし、コミュニティのサポートなどが成熟して操作性が改善していくという流れに着目しましょうという話。
speakerdeck.com yoshidashingo.hatenablog.com
Serverless Patterns with Azure Functions
- MSの牛尾さんと佐藤さん、野村さんからはAzure Functionsを使ったサーバーレスな実装パターンの話
- MSさんも前のめりにサーバーレスなシーンと関わり始めていて、今後楽しみですね。
- 次回のMeetupのスポンサーもありがとうございます。
docs.com simplearchitect.hatenablog.com
IoT/GPSトラッキングプラットフォームがサーバレスだからこそ2ヶ月で構築できた話
- StyleZの高橋さんからは、Trackrr.ioというFunctional SaaSの開発をサーバーレスをベースにして行ったときに、自律的な開発はできるがコードベースがバラバラになって大変だったなどのポイントの話
www.slideshare.net
Disrupting old business models: the story of a serverless startup
- AWS認定試験のオンライン教育プラットフォームを展開するA Cloud GuruのPeterからはサーバーレスな開発をする場合の原則などの話
www.slideshare.net
紙面ビューアーを支えるサーバーレスアーキテクチャ
- 早い段階からLambdaで相当なジョブ数をこなしてきた日経さんからは、紙面ビューアのコンテンツの生成ジョブで朝刊近くには18,000ジョブ/分も実行しているというLambdaを用いたアーキテクチャの話
Building Serverless Machine Learning Models in the Cloud
- Cloud AcademyのエンジニアであるAlexからはMLaaSや自作のMLモデルをサーバーレスアーキテクチャに載せる場合などの選定ポイントの話から、単語のポジティブ/ネガティブ判定を行うモデルのデモまで。
www.slideshare.net yoshidashingo.hatenablog.com
using MQTT, we can make our apps SERVERLESS. but...
- LT募集したときとちょっと違う結末になっていたLT... w
- MQTTPRESS自体はGitHub Pagesにアプリをホストしておけるのでとても便利です。
WordPress shift Serverless. ~ ServerlessアーキテクチャはWordPressの何を解決したのか ~
- コンテンツの配信は常時CF+S3から行い、コンテンツ作成に必要なときだけWordPressをDockerで立ち上げて編集→ジェネレートしてDockerをストップすることでサーバーレスなWordPress環境を手に入れることができるスゴいSaaS「Shifter」のインフラの話。
Realmで実現するサーバーレスアプリケーション
- Realm SDKというツールから始まり、先日デバイス間同期を仲介するプラットフォームサービスをリリースしてFunctional SaaSのプラットフォーマーとして展開を始めたRealmの岸川さんのLT
- イベント直前にこんなのがあると聞いてこれはとてもサーバーレスだなと感じてねじ込んだ形にはなりましたが、おおむね好調な反応でとてもよかったです。
A Cloud GuruのRyanの感想ブログ
- ServerlessConfのオーガナイザーであるA Cloud Guru(現在オーガナイザーは別会社に切り出されて Serverless Heroes がやっています※関わってる人は変わらないけど)のCEO Ryanの感想ブログ
Serverless Geeks Panel
- ちょうどこの内容は翌日のRebuildで直也さんが直接話をしてくれています。
ということで今後もサーバーレスの業界動向が非常に楽しみですね
ちなみに次回は Serverless Meetup を品川で開催します。当日キャンセルが100人くらい発生するんじゃないかと見積もっていますのでまだの人はぜひ補欠登録しておきましょう。
ではでは