どうも、セクションナイン の 吉田真吾(@yoshidashingo)です。
シン・ゴジラ見てきました。
前半の前例主義や現状維持バイアスから事態が急速に悪化していくあたりや、それでも最後まで書類仕事でゴジラに立ち向かう日本の閣僚機構がとても面白かったです。一緒に見た息子はそこらへんはいまいちパッとしなかったらしいですがゴジラの熱線の圧倒的な破壊力に大興奮はしていたみたいです。
ちなみに我が家は前半どこかのタイミングでゴジラの一蹴りで粉砕されていたような気がします。
それでは今週も行ってみましょう。
- AWS公式
- 1. Amazon EMR 5.0 リリース
- 2. AWS Application Discovery Service
- 3. AWSの各種サービスがPCI DSS 3.2に準拠
- 4. Cognito User Poolsが東京リージョンに来て、さらにGAに
- 5. RDS for SQL ServerがAmazon S3を使ったネイティブバックアップと復元をサポート
- 6. 【イベント開催】Thanks for coming AWS GAMEDAY JAPAN!!!
- 7. Amazon Prime Day
- 8. Amazon AuroraでMySQLバックアップからクラスタを作成可能に
- 9. その他
- AWS関連
- その他
AWS公式
1. Amazon EMR 5.0 リリース
- Spark が1系から2.0に。Hiveが1系から2.1に。TezがMapReduceにかわりHiveとPigのデフォルトエンジンになった。
- EMRジョブの失敗をコンソールから確認(スタックトレースの一部を表示し、詳細はS3内の当該ログへのリンクを表示)できるようになった。
リンク:Amazon EMR 5.0.0 – メジャーアプリアップデート、UI改善、デバッグ改善、その他 | Amazon Web Services ブログ
2. AWS Application Discovery Service
- Application Discovery Serviceを使うと、アプリケーションをクラウドに移行するために現環境(オンプレミスなど)のホストにエージェントをインストールして移行計画のためのパフォーマンス情報などのシステム情報を収集することができるが、エージェントを現環境にインストールしにくい場合のオプションとして、VMware vCenter 上のVMでアプリケーションが稼働している場合、vCenter側でゲストVMの情報を収集することができるオプションを用意した。
- ただし、通常のゲストOS内にエージェントをインストールする場合と違い、ゲストOS内のインストール済みソフトウェアなどは把握できないことに注意。
リンク:AWS Application Discovery Service アップデート – VMware のエージェントレス検出 | Amazon Web Services ブログ
3. AWSの各種サービスがPCI DSS 3.2に準拠
- 一定規模以上でクレジットカード決済を行う事業者は準拠が必要になるPCI DSS、最新セットである3.2にAWSが対応したことで、AWSを利用している決済事業者は引き続き、AWSより上の部分の準拠に対して専念すればよくなる。
- 私が技術顧問を務めているCloud Paymentでもほぼ定常的にPCI DSSの最新セットへの対応が必須であり、AWSがこうやって早い時期に最新セットに準拠してくれて、かつ追加でWAFやConfigが準拠してくれたことは、これから3.2への対応を計画する事業者にとって計画の対象範囲や、代替コントロールなどによる手間を減らすことができて非常に評価が高いと言える。
リンク:AWSが新しいPCI DSS 3.2を採用する最初のクラウドサービスプロバイダに | Amazon Web Services ブログ
4. Cognito User Poolsが東京リージョンに来て、さらにGAに
- モバイルアプリやウェブアプリのユーザーの情報管理や、認証機能を提供するCognito User PoolsがGAになり、同時にMFAの強制や全端末からの強制サインアウト、SES経由での送信アドレスの変更など大幅にアップデート。
- API Gatewayとの統合機能も追加され、APIアクセスの認証プロセスにUser Poolsを利用可能になった。
- (蛇足)GAは一般利用可能になったという意味であり、SLAが設定されたわけではない。
リンク:Amazon Cognito Your User Pools - 一般提供を開始 | Amazon Web Services ブログ
5. RDS for SQL ServerがAmazon S3を使ったネイティブバックアップと復元をサポート
- 今までオンプレ→AWS移行時にはバックアップファイルのブロックストレージへの持ち込みが必要だった(リストアの読み出しのため)ため、移行用のEC2などのサーバーが必要だったが、これを用いることでオンプレミス側から直接S3にアップロードしてそれを読みだすリストアが可能になった。
- また、RDSのバックアップはポータビリティが低いが、ネイティブバックアップをS3に置いておけば、開発環境としての手元やオンプレミスや他社クラウド環境へのリストアも可能になる。
リンク:Amazon RDS for SQL Server – Amazon S3 でネイティブバックアップと復元をサポート | Amazon Web Services ブログ
6. 【イベント開催】Thanks for coming AWS GAMEDAY JAPAN!!!
- 昨年のGAMEDAYが翻訳されて日本でも開催。
- 非常に実践的な問題で面白かったです。
- 初老丸の影に隠れてますが僕ら当日ボッチを集めて結成した「Section-3」も3位だったんですけどね。全然目立たないけど。
リンク:【イベント開催】Thanks for coming AWS GAMEDAY JAPAN!!! | Amazon Web Services ブログ
7. Amazon Prime Day
- AWSのビッグカスタマーであるAmazonが先日実施したPrime Dayにおいて1日における売上が過去をはるかに上回る最大の売上となった模様。
- 全世界でのこの1日イベント(といっても日本を含む極東から開始するので合計40時間)でクリックストリームは850 億件、DynamoDBへのリクエスト数は560億件以上。CloudWatchメトリクスが通常の曜日の4倍以上ということで、売上も普段に比べて4倍以上ということだろう。
- Amazon 全体でAWSのサービスを38種類使っていたらしい。
リンク:AWS が Amazon の記録更新に貢献 | Amazon Web Services ブログ
8. Amazon AuroraでMySQLバックアップからクラスタを作成可能に
- Percona Xtrabackupを用いてmysqldumpの20倍高速に移行可能になった。
リンク:Amazon AuroraでMySQLバックアップからクラスタを作成可能になりました | Amazon Web Services ブログ
9. その他
AWSサポートの「開発者」プランのスタート料金が値下げに。
ただし上限が利用料に連動するように変わっているのでそれなりの料金を「開発者」で利用している場合には値上げとなる場合もあることに注意。(つまりAWS的には、かなり利用している=ビジネス利用だろうからそこは定額の開発者プランだと合理的でないという判断だろう)
AWS CodeCommit がコミット履歴表示を追加
CodeCommitのWebコンソールは基本的にリポジトリ作成時以外に見ない人が多いと思うが、この画面にコミット履歴が表示されることで、ちょっとした確認がしやすくなっている。
AWS関連
10. ServerlessConf Tokyo開催(ロンドンも開催決定)
- ティザーサイトが公開された。
- CFPとスポンサーを募集中。
11. 実践SERVERLESS
- 「サーバーレスコンピューティングの紹介」「LambdaとAPI Gatewayを管理するフレームワークツールの比較」「Cognito User Poolsの話」
- 個人的に面白かったのはフレームワークツールの比較、なんだかんだ全ては試せてないので。
dev.classmethod.jp speakerdeck.com speakerdeck.com
12. StaticPress Proをベータリリース
- WordPressのプラグインとして有名なStaticPressをサービスとして利用可能なStaticPress Proがベータでリリースされ、クローズドβ登録が開始した。
- StaticPressはWordPressのサイト全体を静的サイトに吐き出すことで、S3や軽快なWebサーバーからの発信ができるようになるサーバーレスな解決方法の一つである。
その他
13. AWSが好調
- 最近ほぼ値下げをしなくなったAWS、キャッシュフローはいいから、今後大型の投資などにお金を使っていくのかもしれません。