GP2 EBSの16TB化において知りたいたった1つのこと:ベースラインパフォーマンス比率

cloudpackエバンジェリストの吉田真吾@yoshidashingo)です。

以下のAWSの発表のとおり、SSDベースのAmazon EBSの最大容量およびIOPSが近々強化される予定だそうです。
AWS News Blog

変更点

従来からの変更点は以下のとおり

GP2 (General Purpose SSD)
  • 最大容量:1TB→16TB
  • 最大IOPS:3,000 IOPS→10,000 IOPS
  • スループット:非公開→160MB/s
PIOPS (Provisioned IOPS SSD)
  • 最大容量:1TB→16TB
  • 最大IOPS:4,000 IOPS→20,000 IOPS
  • スループット:非公開→320MB/s

また、この明確なスループットを最大限活用できるように拡張ネットワーキングがデフォルトで有効な新しいインスタンス「C4」ファミリーのローンチの予定も発表されました。
AWS News Blog

知りたいこと:GP2のベースラインIOPS比率

現在、GP2のベースラインIOPS比率は「3」です。
つまり、100GBのGP2の場合、最大3,000IOPSで、バーストトークンを使い切った状態では300IOPSになります。

  • 100GB x 3 = 300IOPS

f:id:yoshidashingo:20141117051611p:plain

比率は「3」のまま

GP2の最大容量は16TBですが、最大IOPSが10,000IOPSであることから、ベースラインパフォーマンスは以下のようになり、3.3...TB以上確保すれば「10,000IOPS Infinite」なEBSになります。
f:id:yoshidashingo:20141117052550p:plain


ちなみに上記のアナウンスでは「従来のものと比較して2倍以上高速にデータ転送を行えるようになります。」との記載もありますので、スループットを最適化させるためにIOPSと合わせてブロックサイズの再検討をしてみるといいのではないかと思っています。

AWS News Blog