RDSのdb.m1系もdb.m3系に乗り換えたほうがおトクですよという話

cloudpackエバンジェリストの吉田真吾@yoshidashingo)です。

db.m3系がローンチしてますので、2014/3/5時点の RDS for MySQL(Multi-AZ) のお値段 (Tokyo/オンデマンド) 比較をしてみます。
参照したのは以下の3つのページ

また、RDS for MySQL において PIOPS指定可能な範囲は 1000〜30000(db.cr1.8xlarge のみ 20000 まで実現※30000指定は可能) です。

micro,smallレンジ

タイプ.サイズ vCPU ECU RAM IO性能 PIOPS最適化 時間価格 月額(744h換算) 備考
db.t1.micro 可変 2 0.615GB 低速 - $0.070 $52.08 -
db.m1.small 1 1 1.7 GB 標準 - $0.190 $141.36 -

mediumレンジ

タイプ.サイズ vCPU ECU RAM IO性能 PIOPS最適化 時間価格 月額(744h換算) 備考
db.m1.medium 1 2 3.75 GB 標準 - $0.370 $275.28 m3があるので不要
db.m3.medium 1 3 3.75 GB 標準 - $0.360 $267.84 -

largeレンジ

タイプ.サイズ vCPU ECU RAM IO性能 PIOPS最適化 時間価格 月額(744h換算) 備考
db.m1.large 2 4 7.5 GB 標準 500 Mbps $0.735 $546.84 m3.largeがあるので不要と思いきやm3.largeはPIOPS最適化「なし」という点に留意したい
db.m3.large 2 6.5 7.5 GB 標準 - $0.710 $528.24 -

xlargeレンジ

タイプ.サイズ vCPU ECU RAM IO性能 PIOPS最適化 時間価格 月額(744h換算) 備考
db.m1.xlarge 4 8 15 GB 高速 1,000 Mbps $1.465 $1089.96 m3があるので不要
db.m2.xlarge 2 6.5 17.1 GB 標準 - $1.105 $822.12 -
db.m3.xlarge 4 13 15 GB 高速 Yes(※値不明) $1.420 $1056.48 -

2xlargeレンジ以上

タイプ.サイズ vCPU ECU RAM IO性能 PIOPS最適化 時間価格 月額(744h換算) 備考
db.m2.2xlarge 4 13 34.2 GB 標準 500 Mbps $2.210 $1644.24 -
db.m3.2xlarge 8 26 30 GB 高速 Yes(※値不明) $2.835 $2109.24 -
db.m2.4xlarge 8 26 68.4 GB 高速 1,000 Mbps $4.415 $3284.76 -
db.cr1.8xlarge 32 88 244 GB 10 Gigabit - $9.410 $7001.04 PIOPS最適化「なし」だがEBSまでの帯域はどう確保されるアーキテクチャなのだろうか

わかったこと

  • 基本的にはmedium以上のm1系はm3系に乗り換えたほうがおトク。特にCPUが変わっているためECU値が大きいのでCPUバウンドだったデータベースはすぐにでも乗換を検討したほうがよいかも。
  • db.m3系はPIOPS最適化の帯域値(インスタンス⇔EBS間の帯域)が示されてない。EBSとの帯域についてはそもそもRDSではオプションとして指定するわけではないので、明示する意味あるのか?といったあたり、サービスとして思うところがあるのかもしれない。